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以下の事件について、私なりに詳しく分析してみたいと思います。
まず、今回のケースで注目すべき点は、当事者がホストクラブの代表にまで上り詰めたという事実です。これは、彼のホストとしての力が非常に高かったことを示しています。またホストというのはイケメンだから売れる、まじめだから売れるというわけではありません。
汚いやり方で売るやり方といえば、やはり暴力で支配するということは今でも耳にします。それでも結果がすべての世界のため売れたら勝ちとなります。
ホストクラブには通常、1つの店舗に1名の「代表」と呼ばれる役職者が存在します。これは、その人の人柄や過去の売上実績などが評価され、与えられるポジションです。
ホストクラブの役職構成は一般的に以下のようになっています。
このように、代表はオーナーとプロデューサーに次ぐ「3番手」の立場に相当します。しかし、実際の店舗運営においては、プロデューサーの下に位置し、2番手として現場を支える重要なポジションを担っています。
代表は店舗の管理業務を行う立場ではありますが、それと同時にホストとしての営業活動も継続します。したがって、
の2つを組み合わせた収入構造となるのが一般的です。
例えば、以下のようなケースを考えてみましょう。
この場合、個人売上のバックとして140万円、店舗売上のバックとして80万円なので単純に220万円の給料ということになります。※あくまでも数字は例となります。
しかし、今回のようなケースでは、お客様がどのような職業に就いているのか、またどのようにしてお金を得ているのかを正確に知ることは難しい部分もあります。特に、最初に知り合った段階では、相手の背景を細かく把握することは容易ではありません。
ホストクラブに通う女性は、何度かお店に足を運ぶうちに、自身の職業や収入について話すことが多いです。そのパターンとしては、
などが挙げられます。完全に隠し続けるケースはほとんどなく、ある程度の時間が経てば、何らかの形でホスト側に情報が伝わることが多いと考えられます。
特に、高額な支払いが絡む場合、ホスト側としても、女の子の収入の目途や資金調達の方法をある程度把握しておく必要があります。これは、売上管理や営業戦略の観点からも不可欠な要素です。そのため、ホストが女の子の職業や収入源について知っていたことは、ほぼ間違いないでしょう。
今回の事件で最も問題となった点は、ホストが女の子に対し、「男性からお金を引き出すよう指示していた」という部分です。単にお客様の事情を知っていたというだけでなく、積極的に関与し、指示を出していたことが、逮捕に至った大きな要因であると考えられます。
近年、マッチングアプリで知り合った相手との金銭トラブルがニュースになることが増えています。しかし、こうしたトラブルは昔から存在し、特に風俗やキャバクラで働く女性は、仕事を通じて男性と知り合う機会が非常に多いため、問題が発生しやすい傾向にあります。
本来であれば、水商売の仕事のルールとして「外で金銭のやり取りをすることは禁止」とされていることがほとんどです。しかし、実際には「お店に通わなくていいから外で会ってお金をちょうだい」といった誘いが行われるケースもあります。さらに、
といった理由をつけて、男性から金銭を引き出す方法が取られることもあります。
こうしたケースでは、お店側が直接関与していないため、女性本人が犯罪に巻き込まれるリスクが非常に高くなります。最悪の場合、詐欺や恐喝といった犯罪に発展する可能性もあるため、十分な注意が必要です。お金のやり取りには細心の注意を払い、相手の要求に応じる際には慎重な判断が求められます。