売掛金とは、いわゆる「ツケ」のことで、女性客が後日お金を持ってくるという支払い方法です。これはお客様とお店との信頼関係によって成り立っており、当日に現金またはカードでの支払いができない場合に発生します。
売掛をする際には、本人確認のため免許証のコピーを取り、支払い期日や金額を明記した書面にサインをもらう形で契約が成り立っています。
キャバクラではこのような「ツケ」は一切許されておらず、常連客であっても必ず現金またはカードでの即時決済が求められます。これにより、売掛金のリスクが生じません。
ホストクラブでは、10万円以上の高額会計が一般的であり、その場で現金を持っていないケースも多く見られます。また、指名ホストに「どうしてもシャンパンを入れたい!」と懇願されるなど、感情的に売掛を選択してしまう場面もあります。
こうした状況が、後日の支払い=売掛金の発生につながっています。
今回の事件で問題となっているのは、ホストが女の子の職業(=犯罪行為)を知っていたのか、そしてそれを斡旋していたのか、という点です。
もし斡旋していたのであれば、それは犯罪に該当します。
女性がどのようにしてお金を作ってくるのかは、ホストの話術やコントロールにも影響されます。犯罪行為に走るような形でお金を作ることは当然許されるものではありません。
しかし、普段からのトークや信頼関係を通じて、そうしたリスクを抑える努力が必要だったのではないかと考えられます。
もしホストが詐欺行為によって得た金銭と知りつつ受け取っていたのであれば、それは共犯とみなされる可能性も否定できません。
ホストクラブやキャバクラなどの「色恋」が絡む飲食店では、自分の収入や支払能力の範囲内で楽しむことが大切です。
どれだけお金を使っても、ホストと交際や結婚に発展する確率は0.1%未満とも言われています。
知人のホストで、お客様と結婚した方が一人だけいましたが、それは極めて稀なケースです。
お酒の席では、判断力や論理的思考が鈍りがちです。だからこそ、信頼できる誰かに相談することが重要です。
こうした事件が少しでも減り、安心して楽しめる社会になることを願います。