Contents
今回話題となったニュースでは、「10,000円ぽっきり」と説明を受けていたにもかかわらず、高額な料金を請求されたという内容でした。
私自身、ホストとして約3年間、その後は内勤として店舗運営にも携わってきました。その経験からお伝えすると、今回のケースで最も問題となるのは「初回料金」と「指名での来店」が混同されていた点です。
ホストクラブの初回とは、まだ誰も指名していない状態で来店し、自分に合うホストを探すためのシステムです。
大型店舗では60分~90分程度で5,000円~10,000円ほどの料金設定になっていることが多く、その時間内に複数のホストが順番に席へ着きます。
黒服(内勤スタッフ)が時間を管理し、「次はこの席をお願いします」とホストへ指示を出しながら接客が進んでいきます。
例えば90分コースであれば、1人あたり約10分ずつ接客すると、8~10人ほどのホストと話すことになります。
60分コースでも5~6人程度が入れ替わりで接客することが一般的です。
これはお客様に様々なホストを知ってもらい、自分に合った担当を選んでもらうための仕組みです。
人間には「まだ他の人も見てみたい」という心理が働きます。
そのため、業界では「後半に席へ着くホストのほうが有利」と言われることがあります。
売れっ子のホストが黒服へ「最後の方に着けてほしい」とお願いするケースも珍しくありません。
ホストにとって重要なのは、そのまま指名へつながることです。
初回だけで帰ってしまえば、その接客は自分の売上にはなりません。そのため、どのホストも真剣に接客を行います。
報道内容を見る限り、「10,000円ぽっきり」という説明自体は、初回料金を指していた可能性があります。
しかし、その一方で「同伴を装って来店してほしい」と伝えていたのであれば話は別です。
同伴とは、すでに指名しているホストと一緒に来店することを指します。
つまり、初回料金ではなく通常の指名来店として扱われます。
指名来店になると、何も注文しなくても次のような料金が発生する店舗が多くあります。
そのため、会計が20,000円を超える店舗も珍しくありません。
「初回10,000円」と思って来店したにもかかわらず、実際には指名来店として扱われたのであれば、大きな認識の違いが生じます。
今回の報道では、追加でお酒を注文させられたことや、スマートフォンを取り上げられて帰れない状況になったという内容もありました。
もし事実であれば、これは通常の接客とはまったく異なる重大な問題です。
また、お客様が店舗スタッフへ「帰りたい」と申し出たにもかかわらず帰宅を認めなかったのであれば、店舗側の対応についても検証されるべき点があるでしょう。
現時点で報道されている内容だけでは事実関係は確定していませんが、店舗全体で状況を把握していたのかどうかも重要なポイントになると思います。
昔、私がホストとして働いていた頃に耳にした話があります。
お客様がシャンパンを2本ほど飲み、泥酔して眠ってしまいました。
目を覚ますと、席にはさらに5本ほどのシャンパンが並んでおり、その料金まで請求されたという内容です。
もちろん、私自身がその場を目撃したわけではありませんが、もし本人の意思なく注文や請求が行われていたのであれば、適切な行為とは言えません。
最近ではSNSを通じてホストと知り合うケースも珍しくありません。
しかし、相手がホストである以上、恋愛感情だけで判断してしまうのは非常に危険です。
もちろん、すべてのホストが悪いわけではありません。
ただ、ホストという仕事は指名客が増えなければ売上になりません。
そのため、お客様であるという立場を忘れず、冷静な距離感を保つことが大切です。
ホストクラブは閉鎖的な空間になりやすいため、一人だけで判断することが難しくなる場面があります。
できれば友人など第三者と一緒に行動し、客観的な意見をもらえる環境を作ることも、自分を守るためには重要です。
ホストクラブには健全に営業している店舗も多くあります。
しかし一方で、今回のようなトラブルが報道されるたびに、業界全体への信頼が損なわれてしまうことも事実です。
だからこそ、利用する側も正しい知識を持ち、「初回料金」と「指名料金」の違いを理解したうえで遊ぶことが大切だと私は考えています。
夜職業界について分からないことや、不安なことがありましたら、私のX(Twitter)のDMからお気軽にご相談ください。私の経験がお役に立てることがあれば、可能な範囲でお答えいたします。